「光合成」 with 田中泯

田原桂一 (Tokyo, Japan)

本書は原美術館にて2017年9月9日-12月24日まで開催される展覧会 田原桂一「光合成」 with 田中泯の開催にあたり刊行するものである。
「私が田原桂一からこの一連の写真を見せられたのは2016年の春でした。 さまざまな場所、さまざまな光と空気に反応する田中泯の姿を鮮烈に焼きつけたモノクロームのイメージの、その美しさと力強さに、私はすっかり魅了されました。これが1978年から80年の間に撮りためたものだと聞き、ちょうど 私が原美術館を始めた頃(1979年)と重なることにも興味を持ちました。同時に、1980年代、田中泯に何度か当館でダンスを披露してもらったときの記憶も蘇ってきました。ところが、田原によると、このシリーズはまだ一度も日本で展覧会に出品したことがないという。ならば、原美術館で発表すればいいではないか。それがこの展覧会の始まりでした。それから田原はたびたび当館に来て、ここの空間を肌で感じながら展覧会の構成を吟味しました。また、30数年ぶりに田中とのフォトセッションを再開し、その新作も見せてもらいました。これはいい展覧会になる、と期待が高まった矢先、展覧会オープンのほぼ3ヶ月前のことです。突然の田原の訃報を耳にしたとき、私はただ驚くほかありませんでした。しかし、関係各位のご尽力とご協力により、こうして展覧会は実現の運びとなり、カタログも出版されることとなりました。さらに本展会期中、田原との類まれなプロジェクトを締めくくる形で、田中泯もひさびさに当館で踊ります。田原が生前に関った最後の 展覧会である本展は、彼自身のイメージどおりに完成したのではないかと考えております。ただ、その展覧会を田原桂一本人が見ることが出来ないのだけが残念です。」

原美術館 館長  原 俊夫 

look inside

w22 x h24 cm
64 ページ
46 イメージ(白黒)
並製本(手綴じ)
白黒オフセット印刷
初版 (表紙は4種類)
Published in 2017
ISBN 978-4-908512-07-0